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ニューヨークのSOHOに行く前に知っておくと良い話 / 持って行くといいもの 

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SOHOはファッションやアートの街として知られていますが、歴史を知ると面白いものに出合えます。

これはこないだNYに行った時に立ち寄ったSOHOの一角で撮った写真です。
特徴ある建物が残っているのがわかると思います。

Soho2.jpg

街の生業や建築について、ちっと調べていましたので備忘録的にまとめておきます。
  

☆☆☆

もともとこの地は、マンハッタンの歴史が始まったローワーマンハッタンが拡大し、北に移動する形で栄えるようになっていました。

まず、ブロードウェィとキャナルストリートが交差するあたりにグリーク・リバイバルスタイルの住居が立ち始め、人が住み始めるようになります。 そして、ハウストンストリートまでの間には劇場やデパートなどの歓楽街が誕生します。

canalstreet.jpg

1860年頃には、相当にぎわってたようで、うるさい街を嫌い居住者が激減します。 その後、居住用の建築物を取り壊し、テキスタイルなどの軽工場/倉庫として再建されます。これが今の街並みの原型となります。

そして、街の建築にあたっては、当時の主流であった石積みの建築方法ではなく、手っ取り早く、安価で建設できる、キャスト・アイアン(鋳鉄)を使った建築が取り入れられることになります。

soho 1970

キャスト・アイアン建築は、これまで重量を支えていた石の厚い壁が取り払われ、柱で支える構造になり、窓が大きく取れるのようになったので、ショールーム/事務所としての利用に都合が良かったようです(NYに電力が供給されだしたのは1882年からで、まだ電気が普及していない頃の話です)。また、レイアウトの自由さから、倉庫としての利用にも適していた様で、キャスト・アイアン建築は、商業地区の建築として流行し、一気に広まります。

8-34 Greene Street

面白いのは、建築手法が近代化された割には、ファサードがやたらと昔風のデコラティブな所です。倉庫とかでも装飾がいるのかという疑問はおいといて、鋳鉄によって容易に装飾ができたというのもキャスト・アイアン製法が好まれたポイントのようです。

Soho cast iron building
Picture from: B. Monginoux / Landscape-Photo.net (cc by-nc-nd)

その後、1900年前後は、NY自体は西洋世界のビジネスの中心地としてさらに発展するのですが、SOHO地区は逆に衰退が始まります。

マンハッタンは高層建築ブームが続きますが、SOHOのあたりは、その昔は湿地帯で地盤が弱く、縦に拡大する事が出来なかったのです。(上の方の古い絵は、キャナルストリートの名前の由来となった運河で、この辺りの池の水を川に流す為に作られたとされています)

また、既存のキャストアイアン建築の簡素な造りや、居住区ではなかった事が災いし、オフィス/居住地としての需要も取り込めず、都市の中心は北に移る形で発展から取り残されてしまいます。

haughwout 1980s

特に第二次大戦後は荒廃が進み、衣服工場などもマンハッタン外に転居し、代わりに賃料の安さに目を付けた所謂ブラックな会社が入る事になります。昼は人がいますが、夜は真っ暗なヒャッハー状態だったようで、不動産価値も下がってしまい「hell's hundred acres」と言われていたそうです。

空き家が多くなったこの地域ですが、賃料が安いのに、天井が高く、窓が大きいロフトスペースが、芸術家やデザイナーなどにアトリエとして人気が出始めます。

Soho Dance Loft NYC by OBiTRAN, on Flickr
Creative Commons Attribution-No Derivative Works 2.0 Generic License  by  OBiTRAN 

ただ、市が居住区以外の再生方法を模索していたので、居住区としては市に正式に認められていませんでした。また、キャスト・アイアン製の建物は、木造よりは強いのですが、鍛造/鋼鉄や石造りに対して火に弱いのも懸念材料だった様です。(NYの街並みのアイコンとなっている金属製の避難階段は、1929年に新たにキャスト・アイアンで製造する事は禁止されたりしています)。

Wooster Street factory

1970年代初頭に、市は、一部の芸術家がアトリエを生活拠点とする事を正式に認め、地区としては新たな展開がもたらされる一方で、歴史保存指定地区にも指定された事から、アイアン・キャストの建物は今に至るまでその形を保つ事となります(今でも250件ほど残っています)。その後、アートやファッション関係従事者を中心に再び人が集まるようになり、今のような街の形態になりました。

Soho historic district map

近年ファッショナブルなものの最先端地域として注目されたSOHO地区ですが、ここ10-20年くらいはメジャーな歓楽街としての大手企業の進出もあり、家賃が高騰したことから、いわゆる先端を行くような人たちは、やってらんねという事でビレッジやチェルシーなどに流れているとのこと。

まあ、ちょっと整った街並みの、ショッピング街に成り下がったという事ですが、この先街がどうなって行くのか、今は保全されている建物がどうなって行くのか、気になるところです。

このように見て行くと、街の生業に対し、建物がくっついたり、離れたりしているのが判ります。

☆☆☆

くっつくと言えば、SOHOに行く時は磁石を持って行きましょう。冷蔵庫に付けるようなマグネットです。
ショッピングで寄った店の外の壁や、中の柱にマグネットを付けてみて下さい。くっつきますから。
石で作ったように見える古代建築風なのに実は鉄というとちょと面白い体験ができます。

あ、もちろん、通行人や店員さんに変な目で見られますけどね。(実証済)

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