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さて、例の暇つぶしシリーズです。

何度目かのカンクン旅行の時に、経由地のダラス空港の出発ロビーで日本人の大集団と居合わせることになりました。
もともとハワイのように日本人だらけの旅行先でない為に(これまで多くて一便6-8人)びっくりした事を覚えています。
20人くらいの10代ギャル系女子と、その付き添い3人くらいのおっさんで構成されています。
若い子たちはそれなりのに見た目は整っているのですが、芸能人の様な抜きん出たルックスでもなく、かと言って社員旅行にも見えない正体不明の怪しい感じです。
全員の世話役のようなおっさんの一人に対し「XX、あとどんだけかかるん!」「XX、さむいんだけど!」とやりたい放題で、その一角だけ国際線のロビーというより日本のどっかのファミレス状態です。
この若い子たち、やたらと手荷物は多いのですが、服装は街中からそのまま来ましたたという皆Tシャツと短パンのような感じのいでたちです。
飛行機の中は寒かったようで、口々に「サミー、サミー」と唇紫になって震えています。
「あー、初めて飛行機乗ったな」と正直ちょっと上目線でおりました。
☆☆☆
搭乗が始まり、私たちがエコノミーのキャビンに進んでいくとさっきの付き添いおやじ達がビジネスでシャンパンとか飲んでやがります。
非常に態度デカい感じで。。。
軽い敗北感を感じつつ、我々が前方の席に着くと、どやどやと例の軍団が一番奥の方に進んで生きます。
「け、エコノミーかよ」と、自分の立場も忘れて平常心を取り戻します。
ところがその小娘たち、ほうぼうで「あった!」とか、「もうないん?」とかなんとか日本語で騒いでいます。
「何がないんだよ?」「しかし、さっきから態度悪い集団だな」「同じ日本人としてどうなん?」とだんだん悪い感情が芽生えてきます。
ま、席が近くなくてよかったと思い、シートベルトを締めて出発を待つことにします。
すると、近くの席の人がCAさんに毛布を頼んでいるのに気づきました。
乗客A 「毛布もらえるかしら?」
CAさん 「…」
乗客A 「?」
CAさん 「日本人が全部もってった」
近くの日本人(私) 「!」
やつらは搭乗した瞬間にCAさんが持っていた毛布をすべて奪い取ったようです。
そうしてる間にも、前方の手荷物収納棚からも毛布をすべて奪い去っていく姿が。
そこに別のCAさんが毛布を持って前方からこちらに近づいて来ます。
何か後方で人の動く気配がして振り返ると、軍団の一人が駆け足で近寄ってきて、CAさんの手から何も言わず毛布をひったくって奥に消えていきました。
もう、観光地の車から食べ物奪っていくサルにしかみえません。

「なんなんだこいつら」すごくいたたまれない気持ちです。
☆☆☆
カンクンの空港について、荷物をピックアップするターンテーブルのところに来ます。
あいつらと一緒になるのはいやなので、あいつらより早く抜け出てやろうと思います。
でもなかなか荷物が運ばれて来ません。そうこうしてる間にやつらも来てしまいました。
「くそ」早く抜け出したい気持ちでいっぱいです。
さて、バゲッジクレイムのエリアですが、ガラス越しに向こうで作業している様子が見えます。
コンテナを引いた車が滑り込んできました。

作業員が最初のコンテナのカバーを開けた時、ちょっとシルバーのリモアが見えました。
「あ、うちのだ、ラッキー」と思った次の瞬間、
「? ? ? ? ?」
なんとコンテナ内がリモアだらけです。しかもピカピカの新品で、自分のリモアより数段お値段高いタイプ。
しばらく状況が理解できないでいましたが、あの軍団のものだと気付きました。
「旅慣れた俺様のリモアかっこいいだろ」というわずかな自尊心も吹き飛ばされます。
他の乗客から見れば私もあの軍団と同じ仲間です。 自分のスーツケースをピックアップし、急いでその場を立ち去りました。
☆☆☆
その後、ステイ中にあの軍団を見ることはありませんでした。
しかし、あの集団はいったいなんだったのだろう?
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