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養殖場のハマチに可能性を感じるか (スピリチュアル市場の研究)

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前回の本の紹介 の中で書き切れなかった事を追記します。

実は、これらの本を読む一年程前に、「スピリチュアル市場の研究」というマーケティングの視点で分析された本を読んでいました。

スピリチュアル市場の研究 ―データで読む急拡大マーケットの真実

スピリチュアル市場は、日本では1兆円規模のマーケットで、軽いものでは神社への参拝、重めのものでは、レイキなど診療/治療まで、はたまた太極拳やヨガなど、一見関係なさそうなものまで含まれています。 一般的にスピリチュアルと聞いて想像する(メジャーな市場)のは、それら関連書籍や、ちょっとカルト系の占い/セミナーといったところだと思います(日本では)。

本の中で記憶に残っているのが、スピリチュアル市場を形成しているカスタマーの素性は、「基本幸せだと感じている20-40代の女性」だという事です。
スピリチュアルなものにハマっている人は、なんというか、現実社会でちょっと「不幸」を感じている人だと思っていたので、基本幸せと言うのは意外でした。また、なぜ女性に受けるのかというのも理解できたわけではありません。

その本の中で、その人達に提供すべき価値は、「現代常識や化学では解決できない問題を解決してくれそうという期待感を充足する事」だとまとめていたと記憶しています。

☆☆☆

そしてその後「ハマる人、ハマらない人」を読んで、ちょっと見えたものがあります。

本の中でハマる人に多く見られる特徴が挙げれれており、それは、それなりに不自由なく(大学入ったとか就職したとか)うまいこと来てたのに、なにかここに来て上手くいってない感じがする。「自分はもっと出来る人」「こんなはずはない」と感じている人とありました。 一見不幸な感じですが、悩みの質にしては贅沢なもののようにも感じます。 つまり「基本幸せ」ということでしょうか。

また、優秀なのに社会で満足するポジションを得ていない/評価されない度合いは女性の方が多いと思えば、女性に支持される理由にもなりますがどうでしょう?

そういった自画像と、現実のGAPで起こる問題に、なんかしらの対処が必要となるのは自然な流れです。 でも基本幸せなので、自分を変えようというわけではないし、諦めるというのもちがう。 どーしたもんかとその場でぐるぐる回っている感じの人が「顧客」と成り得るのです。

そのような人にうまく刺ささっているのがスピリチュアル市場で、そこでは、間違っても人生の「メンター」と言われる人が言ってくれるような「あなたのガンバリが足りない」とか、現実的に相談に乗ってくれる友人(特に男)とかの「今の世の中(政治)じゃどうしょうもないでしょ」とか、「不況のせいなんだから」と全うな事を言ったりしません。

まず、「あなたは悪くない」と言いい、「次のステップは何か」を示唆します。 そうする事がその人達のニーズだと分かっているのです。 なので、「前世に問題があります」とか、「エネルギーレベルが落ちてますので、南西の方角旅行されてはどうでしょう」という話になりがちなのです。(江原さんの売れない時代と、売れた時代での相談への対処の仕方の差がまさにこの違いだそうです)

「現代の常識や化学では解決できない問題を解決してくれそうという期待感を充足させる」産業なのです。

☆☆☆

話はまた「アルケミスト」に戻りますが、その話の中で、野たれ死にかけた主人公をクリスタル屋の主人が助けます。主人公は彼の知恵と行動力によって、昔からのやり方から変わらずに、決してうまくいっていると言えないクリスタル屋の商売を大きく上向かせます。その後でクリスタル屋の主人がこんな事を言います。

『今の店は、わしが欲しいと思っていたちょうどその大きさだ。わしは何も変えたくない。どうやって変化に対応したらいいかわからないからだ。 わしは今のやり方に慣れているのだ。・・・おまえはわしに、今まで知らなかった富と世界を見せてくれた。今、それが見えるようになり、しかも、自分の限りない可能性に気がついてしまった。 そしてお前が来る前よりも、わしはだんだんと「不幸」になってゆくような気がする。 なぜなら、自分はもっとできるとわかっているのに、わしにはそれをやる気がないからだ』


嫉妬というネガティブな感情は、「私にはああはなれない」と思った瞬間に生まれると聞いた事があります。人は自分の可能性を自分で断った時に不幸を感じるのだと気付かされます。心のどこかで「今を変革してチャレンジしよう、可能性を追求しよう」と言っているのを無視した時に発生する不協和音、それが不幸な感じの根源だと言っているのだと思います。

もちろん、物理的に不可能で可能性を諦めないといけない境遇もあります。 でも、そうでもないのに自ら可能性を捨てる。=>なんか充実してない感じがする。=>なんとかとかなんないかと悩む。これが贅沢な悩みの普遍の部分のような気がします。

と、言う事で、可能性を感じられる事は幸せな事ですが、可能性を感じさせてくれるというのはビジネス(お金)になるのです。

☆☆☆

そう言えば、「ハマる人、ハマらない人」の中で、スピリチュアルは「金儲けに関してオープンである」と言うのが特徴の一つに挙げられています。 お悩み解決ビジネスという普通の商業行為で、サービスの対価として当たり前のように金を払う/もらうという「お悩み」と「代金」という関係です。 似たようなもので宗教というのがありますが、宗教は、もうすこしウエットと言うか真剣度合いが高く「悩み」に対して気持ちを込めて支払う「謝礼」であり、金銭授受が表にでてこないと言う事で、確かに違いがあるように思います。

☆☆☆

お金を払って、可能性を感じさせてくれるスピリチュアル市場ですが、そのブームの頃に、私の妻の妹の知り合いが有名なスピリチュアルカウンセラーにカウンセリングしてもらったそうです。 すると、「あなたの前世は養殖場のハマチです」と言い放たれたそうで、てひっくり返るくらいウケたのですが、もし私がその立場なら、養殖所のハマチと言われて前向きに生きて行ける自信はありません。  ぐるぐる回っちゃいます。
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