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- 荒れ地のおっさんの唄 -

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雨の日は傘をさして 旧日本銀行広島支店

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日曜の早朝にTさんが母親と旅行に行くと言うので駅まで車で送って帰ってきたら完全に目が覚めてしまい、
どうしたもんかなと考えたあげく、また自転車で市内をぶらついてみることにしました。何か新しい発見があるのではないかと。

一つあった目的としては、旧日本銀行広島支店に行ってみることです。
広島市街の近代的なビルの中にぽつんとある古いビルが以前から気になっていたのです。

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外観は、近寄って見てみると、、、んーなんでしょう。グリークリバイバル?自己主張強いくせに引っ込み思案というか、「やる気無いなら帰れ!?」という感じでした。 

少々期待外れな感じがしましたが10時開館を待って中に入ってみます。入館は無料。


入ってすぐの小部屋みたいなところのドアを出ると、広い空間にでるのですが、、、


これがちょっと想像を超えてました。


私以外誰もいなかったこともあり、ピンと張った空気で満たされた薄暗い空間に、光が柔らかく差し込んでいます。静かで厳かな空間は何か教会のようで神秘的ですらあります。

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天井は高く、天窓から明かりをとれるようになっていますが、厚い壁の窓からの光を補充する為の照明が、その品格のある雰囲気の演出の一部であるかのように効果的に配置されています。

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元銀行なのでカウンターが残っていて、内側にも入る事ができます。その元銀行の窓口業務をしてたんだろうなという広いスペースは、現在は展覧会のできるスペースとして活用されていました。

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2階にあがります。一般のお客さんは目にする事はなかったでしょうが、重要なお客さんを通したであろう階段や踊り場は簡素な装飾ながらも質感と重厚な雰囲気には手が抜かれた形跡はありません。

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江波山気象館 の階段と同じ磨きのかかった手すり。建造が1936年なので同時期の建物です。同じRC構造の公共建造物という事で共通性があるのでしょうか?

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かつての食堂も展示のスペースになっています。部屋が多いのでいろいろな展示があって活用されていますが、その日の状況だけで言えばまだまだ活用できる余裕があるように思います。

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地下に降ります。銀行の地下と言えば金庫ですが、ここも金庫が残っています。3室確認できますが、どんだけお宝をしまい込めるんだというくらいの大きな金庫です。

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ここでNewYorkの文字を見ようとは。

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かなり珍しいのではと思いますが、金庫の中でも展示会ができるようです。この日は「被爆樹巡礼」(被爆しながらも今も生きている木々の)写真の展覧会でした。

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☆☆☆

はい、気付いた方もいるかと思いますが、江波山気象館 と同期という事は、この建物も被爆建物です。あちらは爆心地から3.7kmでしたが、こちらは380mと超至近距離です。

ですが、これまた江波の気象館同様、その建築の目的から高い堅牢性を有していたため天井が落ちる事もなく、倒壊を免れました。1階2階は始業前でシャッター閉じていて被害は軽減されましたが、3階は火が襲いました。

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その後、負傷者の収容所にも使われたりしながら懸命の復旧を行い、なんと8日後には業務を再開したとのことです。天井のトップライトは爆風で損傷したため、雨の日は傘をさしながらの営業となったそうです。

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常設展示として本店との復旧に向けた資金提供のやり取りの記録などを見る事が出来ます。そして開催期間 7月15日(水)~2018年3月(予定)と長い期間で「広島平和記念資料館収蔵資料展」が催されており、被爆後の市内や、人の様子を綴ったものも見る事が出来ます。

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広島のと言うより、日本の貴重な建物だと思うのですが、そんな貴重な建物を一時期、商工会議所が取り壊して立て直す事を検討したらしいですね。結局頓挫したところで広島市が重要文化財指定し、保存とあいなったわけで、もし無くなっていたとしたら残念すぎる結果です。

なんでもかんでも新しいものに建て替えればいいと言うものではないと思うのです。古い物とどのように共存するかの知恵と技術を注ぎ込むのが未来を生きる者の役目じゃないのかと。 と、同時にせっかく存続できたのだから活用しないともったいないわけで、なにか良い活用法はないものかと考えたりするとお腹が減るのはなぜでしょう。

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江波山気象館 と旧日本銀行広島支店はどちらも中に入ることができる重要文化財です。もし広島を訪れる人で、建築に興味がある人はこの2つに行かれてみることをお勧めします。

もちろん、広島の人でまだ中に入った事のない人は新たな発見があると思いますので立ち止まってみてはいかがでしょうか?

旧日本銀行広島支店での催し等の紹介

 
 

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