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- 荒れ地のおっさんの唄 -

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謎解きは旅行の後で

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まあ、60秒ほどなんで、とりあえずこちらを最後まで



今回のNY旅行で6Aveをうろうろしていた時に、

「この通りの景色、どっかで見たような気がする」と思ったのはこれだったのです。

6 Ave

当時はCGなどありませんから本当に爆破したと思われ、映画館でこれを見た時に座席から一緒に吹っ飛ばされるくらい衝撃を受けました。爆破の後、車のブレーキランプがパッと一斉に赤く点灯するシーンが強く印象に残っていたのです。

Die Hard 3 6ave

当時も「どこを吹っ飛ばしたんだ?」と疑問に思ったのですが、映画配給会社のクレジットには、

ブルース・ウィリス主演で贈る傑作アクション「ダイ・ハード」のシリーズ第3作。N.Y.の5番街。朝の買い物客で賑わうデパートが突然爆破された! … その予告爆破を阻止すべく、またまた“あの男が立ちあがった... 

とあります。

よく見ると、爆発されたの建物の入り口に「Bonwit Teller Department Store」と書いてあり、Wikiによると、これは5Aveに実在したデパートで、カルバンクラインなどを世に送り出した高級デパートです。1990年にクローズされ、映画のオ-プニングで爆破されたと書かれてあります。

Die Hard 3 BT

やはり5Aveですか。。。

ですが、Bonwit Tellerの建物自体はあのドナルド・トランプが5Aveの56stにトランプタワーを建てるために1980年に解体されており、映画が撮影された当時にはブランドを含め消滅しています。なので映画は架空のデパートの設定ですから、実際に撮影された場所は他にあるはずです。

目を皿のようにして映像を何度も何度も繰り返し見ていると、、、
やっぱり6Aveに外観がそれっぽいビルがあるじゃないですか、、、

そう、これは前回紹介した O'Neil Building (オニール・ビル) です。

Die Hard 3 6ave 7

ぱっと見てO'Neil Buildingだとわからなかったのは例の金色のドームが無かったからで、これは先の話の通りで1920年~2005年まではドームが外されており、この映画が撮影された1990年前半は無いのがあたりまえなのです。

Oneill building 8

そしてもう一つ、O'Neil Buildingだとわからなくしていたのは、爆破が画面左側の建物で起こっていたことです。

5Aveという頭で見ると、5Aveは南への一方通行なので、走っている車のテールランプを見せているということは、映画の画像はマンハッタンを北から南側を見た絵だと推定することができます。

ladies mile district 3d33

ところが、O'Neil Buildingは6Aveの西側にあるので北から見ると建物は右側です。左からの爆発ということは、カメラは先ほどの5Aveの前提とぐるっとまわして逆からの、つまり南から北に向けて撮らないといけません。(それであれば車も6Aveは5Aveの逆で、北への一方通行なので、テールランプを後ろから撮れて都合が良くなります)

ladies mile district 3d22

つまり正解は「5Aveと称して6Aveを(北向きに)撮影した」ですか。まあ、そらそうですよねえ。アメリカ経済が弱体化していた1990年前半とはいえ、5Aveで爆破はムリでしょう。そこ行くと、レディース・マイルは旧5Aveです。旧ショッピング街です。当時この辺りは衰退した空き家街だったので爆破には好都合だったわけです。

これにて一件落着。よかったよかった。

とはいかないんですねえ。

「6Aveを北向きに撮った」だけでは説明し切れないのです。
それには最初に紹介したもう一つのビル、Adams & Co. Building(アダムス・ビル)が関わってきます。

Adams & Co. Buildingと O'Neil Buildingが隣同士だという事は先にお話した通りです。O'Neil Buildingは図の通り、Adams & Co. Buildingより南にあります。つまり仮説の通り南から北向きに撮影した場合、O'Neil BuildingはAdams & Co. Buildingより 手前 になるはずですが、

ladies mile district 3d1

映画では何故か  に映っているのです。

Die Hard 3 6ave 6


建物が動くわけがありません。これは変です。

やはり6Aveを北から南に撮らないと2つのビルの位置関係は画像の通りにならないのですが、そうしてしまうと先ほどの話で、O'Neil Buildingは画面右側にないといけなくなりますが、映像では左側にある。。。

謎です。

で、思いついた結論は、

・まず、5Aveでの撮影を想定したように、6Aveでも北から南にカメラをセットする。
・車を逆方向に走らせる(北から南)
・O'Neil Buildingを爆破させる。
・撮ったフィルムを左右反転させる。

ではないかと。 キャプチャを画像を反転(元に戻)してみると…

Die Hard 3 6ave 8

ちなみに実際の風景はこんな感じでピッタリです。

6 Ave 23

画像を左右反転すると手前のParkingの綴りが逆になるはずですが、これは反転させることを前提に最初からセットをフリップさせたのでしょう。他にも細工はあると思います。

という事で、何処でどうやって撮影したかはこれで解明できたのではないでしょうか?

☆☆☆

で、最後までちょっとひっかかっているのは、「なぜ映画は画面左からの爆破に拘ったのか?」です。右からの爆破にしておけばこんなめんどくさい事しなくて良かったのに。

考えられることとしては、

車や魚も頭が左で描かれますし、例えばビデオゲーム(例:マリオ)もたいがい左から右に進みます。左から爆破の煙が右に流れるのは人の視覚にとって馴染みが良いから?

あとは「Bonwit Teller」に拘ったから? 本物のBonwit Teller のビルは56stの建物は5Aveの東側にあったのでブレーキランプの演出を考えれば必然的に左からの爆破になります。ひょっとすると監督がデパートに思い入れがあってBonwit Tellerへのオマージュなのかもしれません。

Bonwit Teller Department Store

しかし、ダイハード3で爆破させた頃には既に歴史保存地区に指定されていたのですが、一方で歴史的価値があるので安易な開発はさせんぞとしながら、映画には協力的で爆発シーンまでOKとかNYCの対応もぶっとんでますねえ。

☆☆☆

以前に「建物に興味を持つと旅先で見どころが増えておすすめ」と言いましたが、知らないで見ている建物の裏には、「ほお」 と唸ってしまうストーリーが隠されている事が多いので、旅行の後にも楽しめたりします。今回はこんな感じで謎解きを楽しむことができました。

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