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日本史の謎は【地形 】で解けると企業が帝国化する?

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久々に、電車降りるのを忘れるくらいのめり込めました。
日本史の謎は【地形 】で解ける(文明・文化篇』(竹村公太郎著:PHP文庫)


先に言っときますと、私は日本史が好きなわけではありません。
昔から、あまり他人の過去などどーでもいいと考えるタイプで
日本史には興味が沸かなかったのです。

では、なぜ、この本を手にしたかというと本文の最初に、

「歴史はどうしても人物たち、特に英雄を中心に語られていく。
しかし、インフラの世界に生きてきた私は、
その歴史をインフラという下部構造から見る」

とあったので、それならと読んでみることにしたのです。

目次には、最近よくweb上で目にするタイトルの、
「なぜXXXはOOOOなのか」形式で、

 「なぜ日本は欧米列国の植民地にならなかったか」
 「なぜ江戸は世界最大の都市になれたか」
 「貧しい横浜がなぜ、近代日本の表玄関になれたか」 といったものが並びます。

この手のものについ興味をもってしまうのは、
疑問と回答、つまり欠乏と充足をセットで与られる事で
なにか満足した気分になってしまうからです。

考える手間が省けるのと、乗っかれる定説があれば
後々楽なんでつい読んでしまいますが、
中には前から疑問に思っていた事への回答だと「目からウロコ」の
脳からなんか出てくる系の一段上の幸せな気分になる事もあります。

私は上野の西郷さんの銅像の位置に疑問を持ったことなどありませんし、
利根川がなぜ家康によって東に曲がらされたか以前に、
曲がっている事すら気づいていませんでしたので、
「目からウロコ」というより、「よくこんなこと真面目に考えるな」
というのが全体を通して面白さを感じたところでした。

じゃあ、目からウロコになる本じゃななかったのねというとそうではなく、
私の場合、本文とは関係ない所で「目からウロコ」状態になりました。

書き出しの部分で、「文明の構造モデル」の話があります。

元インフラ屋さんという歴史を語る方にはユニークな経歴に立脚した
文明・文化に対する自論があります。まえがきを一部抜粋しますと、

 「文明は、下部構造と上部構造で構成されている。
  文明の下部構造は、上部構造を支えている。
  その下部構造は、地形と気象に立脚している。
  下部構造がしっかりしていれば、上部構造は花開いていく。
  下部構造が衰退すれは上部構造も衰退する」



この構造部分に私は勝手に「目からウロコ」してしまいました。

私の仕事はいわゆる「兵站」 = 前線をサポートするものです。
例えば「情報システム整備」もその一つですが、どちらかというと不満点の改善など
パッシブな側面が強く、チームのメンバーに対し意欲的に取り組んでもらうには
どうしたら良いものかと悩んでおりました。 まあ、裏方の仕事ですから。

そして、この書き出しの部分で、自分達はこの本で言うところの「下部構造」なんだと思いました。
と同時に、我々が下部構造なら、上部構造を変えられる存在なのかも
しれないという事に気付かされたのです。

「情報システム整備」を「情報インフラ整備」と置き換えて見ます。
すると、ネットの発達によって我々の生活が変わったように、
自分達が作った情報インフラによって、仕事の進め方や、
働き方を変え、大きくビジネス効率を上げて行く姿が想像できます。



以前読んだ、「企業が帝国化する」という本の中では、世の中は「仕組みをつくる人」と、
「仕組みを動かす(使って商売する人)」の2種類にわけられつつあって、
当然仕組みを作る人が経済的な発展には優位性を持っていると述べられていたと記憶しています。
(実際には、その仕組みを使って起された財やサービスを「消費する人」もいるわけで、
「仕組みをつくる人」>「仕組みを使って商売する人」>「仕組みを消費する人」だと思いますが。)

自分達はいわばインフラ屋で=仕組みを作り、会社を変えていけるポジションにあるという話を
Mtgでしたときに、チームメンバーの表情がぱっと変わった(気がした)のです。

本書に書かれていますが、大隈重信が鉄道というインフラを敷いたのは、
人々の移動を楽にするという目的があった事に加え、諸外国に対抗する為には
地方がばらばらに発展するのではなく一つの塊になる、という
封建社会から中央集権に移る為の手段であったというのは
インフラ整備という仕事に可能性を感じられる面白い話だと思います。

突っ込みどころがないわけではないですが、インスパイアされる要素は多いと思います。
読んでみてはいかがでしょうか?
 
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